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HIV/エイズ検査を悩んでいる方へ-感染していたら?

HIV/エイズ検査を悩んでいる方へ

  • 感染していたら?

    もし、HIVに感染していたら、どうしたらいいのでしょうか? その後のことが不安です。

治療はすぐに始めるのですか?

治療は、感染が分かったらなるべく早く始めたほうが良いといわれています。抗HIV薬を服用し、HIVの増殖を抑える治療を行ないます。 日本国内におけるHIV感染症/エイズの治療は、全国各地382施設(2015年11月現在)の「エイズ治療拠点病院」などで行なわれます。

医療費はどれくらいかかるのでしょうか?

HIV感染の治療費は(治療の内容にもよりますが)、一般的に健康保険を利用した場合で、自己負担額6万円/月ほどとなります。
しかし、様々な助成制度を利用することによってこの自己負担額を減らすことができます。
助成制度には、高額療養費制度、身体障害者手帳制度、自立支援医療制度、重度心身障害者医療費助成制度 などがあります。

学校や仕事など生活はどうなるのでしょうか?

HIVに感染したことがわかっても、今までの生活を急に変える必要はありません。
あなたの健康状態に応じて学校や仕事を続けることができます。日常生活から家族に感染することもありません。
定期的な検査を行いながら、治療を始める時期を決めていきます。

周りの人に伝えることもあせらずに、自分自身が精神的に落ちついてから行うといいでしょう。
あなたを理解してくれるのは誰かを考えて、慎重にすすめましょう。

プライバシーは守られますか?

名前や住所など個人を特定できる情報が国などに報告されることはありません。
(感染症に関する法律に基づき、医療機関から 「年齢・性別・都道府県・推定される感染原因など」 が報告されます)

直接的に個人情報を扱うことになる、医療従事者・助成制度利用の際の自治体職員・健康保険事務を取り扱う職員などは、 各種法律により守秘義務があり、プライバシーは厳重に保護されます。

相談できるところはありますか?

今後の生活に不安が募ることがあるかもしれませんが、そのような時も一人で悩むことはありません。
主治医や看護師、陽性者支援のNPO団体などで相談することができます。

特に、医療ソーシャルワーカー(患者の心理的・社会的な問題の解決や調整を援助する専門員)という心強い存在もあります。
家族や周りの人に話す前に、そのような人たちに相談することができます。

自分一人で悩むことはありません。相談できる人をもちましょう。